方向性ケイ素鋼板(読み)ほうこうせいケイそこうはん(その他表記)grain-oriented electrical Si-steel sheet

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「方向性ケイ素鋼板」の意味・わかりやすい解説

方向性ケイ素鋼板
ほうこうせいケイそこうはん
grain-oriented electrical Si-steel sheet

全体が磁化されやすい方向を持つ結晶粒から成る鉄に約4%のシリコンを含む鋼板。磁化されやすさ (磁化率) は,結晶方向のほか結晶粒の大きさ,粒内の構造欠陥密度に依存するため,数回の圧延加工と焼なましを繰り返し,最終的には約5%程度で圧延方向と所要結晶方位を一致させ,しかも粗大結晶粒の集合組織とする。この鋼板 (厚さ 0.5mm以下) は高透磁性材料として電力用変圧器の鉄芯 (てつしん) 材として用いられている。

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