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磁化率 じかりつmagnetic susceptibility

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

磁化率
じかりつ
magnetic susceptibility

帯磁率ともいう。物質の磁気的性質,すなわち磁化の難易の程度を示す量。SI単位で磁化 M磁場 H との関係を表す式 M=μ0χmH0 は真空の透磁率 ) の χm をさす。M=χmH で定義される場合もある。χm の次元は前者では無次元,後者では μ0 と同じである。常磁性体では 10-3~10-6 程度,反磁性体では 10-6 程度の負の値,強磁性体では磁場によって変わるが,たとえば鉄などは 100程度以上の正の値をもつ。

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デジタル大辞泉の解説

じか‐りつ〔ジクワ‐〕【磁化率】

磁界内に置かれた物体の磁化の強さMと磁界の強さHの比。磁化率をχとすると、M=χHで表される。常磁性体では正、反磁性体では負となり、磁界の強さにほとんど依存しない。強磁性体では消磁状態から初磁化率という一定の値をとり、さらに磁界を強めると磁気飽和に達する。帯磁率。受磁率。磁気感受率

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百科事典マイペディアの解説

磁化率【じかりつ】

磁化Mと磁界Hは比例関係M=χHにあり,この比例定数χを磁化率という。なお,透磁率μとの関係は, μ=(χ−1)/4πとなっている。
→関連項目反強磁性

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大辞林 第三版の解説

じかりつ【磁化率】

物質の磁化の強さと磁場の強さの比。常磁性体では正、反磁性体では負の値で、磁場の強さにほとんど関係せず、物質によって決まる定数。強磁性体では磁化曲線上の位置によって異なり、また温度によって変化する。帯磁率。受磁率。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

磁化率
じかりつ
magnetic susceptibility

外部磁場Hにより磁性体内に誘発される磁化Mとの間にM=χHという関係がある場合のχのことを磁化率とよぶ。帯磁率、磁気感受率ともいう。外部磁場Hと磁化Mを結び付ける物性値の一つ。磁化率χは物質が等方性をもつ場合、定数だが、異方性をもつ場合、テンソルになる。常磁性体では磁化率χは10-3~10-6程度の正の値をもち、反磁性体では磁化率χは10-6程度の負の値をもつ。外部磁場にはほとんど影響されないが物質によって決まる定数で、強磁性体では外部磁場により磁化率が異なる。
 磁化率と温度の関係については、常磁性体の磁化率χが絶対温度Tに反比例するというキュリーの法則や、強磁性体や反強磁性体の磁化率χが磁気転移温度以上の絶対温度Tではχ=C/(T-θ)と表されるキュリー‐ワイスの法則が有名である。Cはキュリー定数、θは常磁性キュリー温度またはワイス温度である。[山本将史]

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世界大百科事典内の磁化率の言及

【磁化】より

…つまり,磁場がなければ個々の電子の磁気モーメントはばらばらにあらゆる方向を向いていて,平均して磁化は0になっているが,磁場が加わると磁場の方向に向きがそろって磁化が現れる。比例定数χは磁化率または帯磁率と呼ばれる。磁化率が正の場合,すなわち磁化が加えた磁場に平行な場合,その物質の磁性を常磁性と呼び,磁化率が負で,磁化が加えた磁場に反平行な場合を反磁性と呼ぶ(物質が等方的でなければ磁化率はテンソルになる)。…

※「磁化率」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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