於下村(読み)おしたむら

日本歴史地名大系 「於下村」の解説

於下村
おしたむら

[現在地名]麻生町於下

霞ヶ浦に面し、北は行方村。中世は行方氏・小高氏の支配地であったが、戦国末期に佐竹氏領となる。慶長七年(一六〇二)の同氏秋田移封後の支配の変遷は明らかでないが、寛永八年(一六三一)の新庄越前守様御縄御水帳(岡崎家旧蔵文書)が現存するので、江戸初期には全村が麻生藩領と推定される。同帳によれば、上田一三町余・中田一八町余・下田二三町余、上畑三町余・中畑六町余・下畑六町余、屋敷二町余で惣高合せて八六九石余であるが、宝暦一二年(一七六二)の麻生御領分小前高寄帳(同文書)には惣高合一六九石余とあり、この間に相給村になったと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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