旅烏(読み)タビガラス

デジタル大辞泉 「旅烏」の意味・読み・例文・類語

たび‐がらす【旅×烏/旅×鴉】

《ねぐらをもたない烏の意》定住しないで、旅から旅へと渡り歩く人。また、よその土地から来た人を卑しめていう語。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「旅烏」の意味・読み・例文・類語

たび‐がらす【旅烏・旅鴉】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 同じ所にすまないで、渡り歩く烏。
    1. [初出の実例]「よそからきた烏をばからすはやらうよせぬぞ。旅烏をよせぬぞ」(出典:玉塵抄(1563)一四)
  3. 定住しないで旅から旅に日を送る人。また、もとからその土地に住んでいないで他郷から移って来た人を卑しめていう語。たびすずめ。
    1. [初出の実例]「旅がらす古巣はむめに成にけり〈芭蕉〉」(出典:俳諧・鳥のみち(1697))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android