日出の石門(読み)ひいのせきもん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「日出の石門」の意味・わかりやすい解説

日出の石門
ひいのせきもん

愛知県伊良湖岬(いらごみさき)の骨山(ほねやま)(112メートル)下の磯(いそ)にある奇岩。秩父中・古生層からなる巨岩断層割れ目海食洞ができたもので、沖の石門と岸の石門と二つある。元旦(がんたん)の初日を石門から拝むというのが有名。近くにある幕末建造の砲台跡には島崎藤村の「椰子(やし)の実」の詩碑がある。

[伊藤郷平]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の日出の石門の言及

【伊良湖岬】より

…伊良湖港(1963完成)は初め漁船の避難港として築かれたが,鳥羽,師崎(もろざき),篠島,西浦と結ばれる船の発着港となり,港周辺には観光施設が整備されてきた。近くに〈日出(ひい)ノ石門〉と呼ばれる海食洞の奇観があり,日出から灯台へつづく海岸線は恋路ヶ浜と呼ばれハマユウやハマボウフウの群落のある砂浜で,伊良湖岬灯台とともに三河湾国定公園の代表的観光地になっている。近年は伊良湖岬~鳥羽間のフェリーボートを利用して伊勢志摩と結ぶ観光ルートによって行楽客が増加している。…

※「日出の石門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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