椰子(読み)ヤシ

デジタル大辞泉 「椰子」の意味・読み・例文・類語

や‐し【×椰子】

ヤシ科単子葉植物総称。3300種が熱帯を中心に分布高木あるいは蔓性つるせい木本。幹はふつうまっすぐ伸び、頂に大きな葉をつける。葉は柄があり、羽状か手のひら状に切れ込んでいる。花は密集してつき、果実房状になる。ふつうココヤシをさすが、ナツメヤシニッパヤシアブラヤシや、シュロトウなども含まれる。
[類語]ココ椰子棕櫚棕櫚竹ラタン

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精選版 日本国語大辞典 「椰子」の意味・読み・例文・類語

や‐し【椰子】

  1. 〘 名詞 〙 植物ココやし(━椰子)」の異名多くの場合、ヤシ科植物でココヤシに外形の似たナツメヤシ、ニッパヤシなど羽状複葉の大形葉を幹頂に叢生する種類の総称として用いる。漢名、椰・椰樹やしお。パーム。〔色葉字類抄(1177‐81)〕

やしお【椰子】

  1. 〘 名詞 〙 ( 語源、歴史的かなづかいともに未詳 ) =やし(椰子)
    1. [初出の実例]「椰子 ヤシホ 𣏐」(出典:温故知新書(1484))

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普及版 字通 「椰子」の読み・字形・画数・意味

【椰子】やし

やし。〔本草綱目、果三、椰子〕相ひ傳ふ、林邑王、越王と怨みり。刺客をして、其のに乘じて、其の首を取らしめ、樹に縣(か)く。して椰子と爲る。其のほ兩眼り。故に俗、之れを越王頭と謂ふ。而して其のは、ほ酒のごときなり。

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