日奈久町(読み)ひなぐまち

日本歴史地名大系 「日奈久町」の解説

日奈久町
ひなぐまち

[現在地名]八代市日奈久浜ひなぐはま町・日奈久栄ひなぐさかえ町・日奈久東ひなぐひがし町・日奈久中ひなぐなか町・日奈久上西ひなぐかみにし町・日奈久中西ひなぐなかにし町・日奈久下西ひなぐしもにし

西は八代海に臨む海辺の町。近世葦北あしきた郡田浦手永に属し、元禄国絵図に「日奈久村之内日奈久町」とみえる。「国誌」に「里俗日奈久湯村ト云、府ヨリ十三里」とあり、洲崎町中町・西迫町などの町筋を記す。一一枚立の高札場、日奈久湊上番所・下番所が設けられ、上番所には八代詰知行取、下番所には郡筒が在勤した。慶安四年(一六五一)頃は水夫一一二人・小舟四五艘が置かれていた(神雑「芦北町誌」所収)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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