日欧通商摩擦(読み)にちおうつうしょうまさつ(その他表記)Japan-EU trade conflict

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日欧通商摩擦」の意味・わかりやすい解説

日欧通商摩擦
にちおうつうしょうまさつ
Japan-EU trade conflict

日本,EU間の貿易インバランスの存在,EUの対日直接投資の停滞などをめぐる摩擦問題。これは一面では,高付加価値製品を輸出する日本と,主に酒・香水衣類皮革製品などを輸出する EUとの品目の違いが原因となっている。 EUは内需拡大,製品輸入の促進,政府調達関税割当て制度,基準・認証,サービス・流通制度に関してさまざまな対日要求を出していたが,(1) 日本企業の対 EU直接投資が増加した,(2) 日本の輸出が抑制される方向にある,(3) EUからの製品輸入が拡大し,特に食料品,原子力燃料などの対日輸出の急増で,対日黒字を計上する国も出てきているなどの理由で,両者間の通商摩擦は一時の勢いはない。最近のは,日本側からは対日差別 QR問題,EU側からは農産品市場開放,個別産品の市場開放問題などが出されている。

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