改訂新版 世界大百科事典 「日省録」の意味・わかりやすい解説 日省録 (にっせいろく) 朝鮮,李朝の正祖以下4代各王の公的日記。2322巻。奎章閣編。1760年(英祖36)正祖が世孫であったときに始まり,即位後その創設した奎章閣閣員が代筆し,王みずから加筆削正した。その後も継続して1910年(隆熙4)に至る150年間の記録となり,《李朝実録》《承政院日記》《備辺司騰録》等とともに李朝研究の根本史料である。1960-72年にソウル大学校より高宗朝(1864-1907)の《日省録》576巻,44冊が影印刊行された。執筆者:森岡 康 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報