ソウル大学校(読み)そうるだいがっこう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ソウル大学校」の意味・わかりやすい解説

ソウル大学校
そうるだいがっこう

韓国(大韓民国)、ソウルにある同国でもっとも権威ある国立大学。日本統治から解放された1946年、アメリカ軍統治下に、京城帝国大学(1926年創立)、官立専門学校9校、私立専門学校1校を統合して設立された。1970年から10か年計画でソウル郊外の新キャンパスに移転し、教育研究体制も刷新された。その際、伝統ある文理科カレッジ人文、社会、自然の3カレッジに分割され、商科カレッジは経営カレッジに改組された(「カレッジ」とは、日本でいう「学部」にあたる)。これらに既存医学歯学、農業生命科学、獣医学、看護学、薬学工学法学師範、生活科学、美術、音楽の各カレッジを加えた16カレッジから構成されている。大学院は各カレッジにあるが、環境、行政保健の分野には専門大学院(プロフェッショナル・スクール)がある。このほか、本部直轄研究所26、各カレッジ付設研究所40が設置されている。2006年現在、教員数約1900人、学生数約3万人を数える。

[馬越 徹]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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