日本歴史地名大系 「旦来郷」の解説 旦来郷あつそごう 和歌山県:紀伊国名草郡旦来郷「和名抄」高山寺本に「朝来」、東急本に「旦来」と記し、いずれも訓を欠く。現在海南市に且来(あつそ)の地名が残り、この且来を中心に、現和歌山市本渡(もとわたり)・小瀬田(こせた)、現海南市多田(おおた)・山崎(やまさき)町などの亀(かめ)の川中下流域の沖積平野に比定される。郷名は「続日本紀」和銅元年(七〇八)七月一五日条に竄入した錯簡記事に「紀伊国名草郡旦来郷壬戌歳戸籍」とみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報