旧弘道館(読み)きゅうこうどうかん

国指定史跡ガイド 「旧弘道館」の解説

きゅうこうどうかん【旧弘道館】


茨城県水戸市三の丸にある旧水戸藩の藩校跡。1841年(天保12)に徳川斉昭(なりあき)によって水戸藩の藩校として開かれた。武芸一般に加えて医学、薬学、天文学、蘭学など幅広い学問を取り入れた教育で、第15代将軍徳川慶喜(よしのぶ)も幼少時からここで学んだ。明治維新後、文武その他の学寮などが取り払われ、敷地も縮小され、さらに第二次大戦で孔子廟(こうしびょう)、鹿島神社、八卦堂などが焼失したが、正庁、至善堂、孔子廟の戟(げき)門、弘道館記の碑などが残る。1922年(大正11)に国の史跡に指定され、1952年(昭和27)に特別史跡となった。正庁、至善堂、正門は国の重要文化財に指定されている。現在は、梅の名所としても名高い。JR常磐線ほか水戸駅から徒歩約10分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む