早乗(読み)はやのり

精選版 日本国語大辞典 「早乗」の意味・読み・例文・類語

はや‐のり【早乗】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 馬に手早く乗るわざ。
    1. [初出の実例]「馬上の五つ物・鑓合・太刀打・早乗・早をりは鞍鐙の善悪によれり」(出典:俳諧・本朝文選(1706)九・弁類・射御弁〈許六〉)
  3. 他人品物でもうけること。また、そのもうける人。
    1. [初出の実例]「筋の悪い早乗(ハヤノリ)で、御牢内へ行くとこを」(出典:歌舞伎・鼠小紋東君新形(鼠小僧)(1857)三幕)
  4. はやのりもの(早乗物)
    1. [初出の実例]「はや乗のかざりをくぐるおとしづよ」(出典:雑俳・柳多留‐九(1774))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android