早春図(読み)そうしゅんず(その他表記)Zao-chun-tu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「早春図」の意味・わかりやすい解説

早春図
そうしゅんず
Zao-chun-tu

中国北宋の画院画家,郭煕が,煕寧5 (1072) 年に描いた山水図台北,故宮博物院蔵。北宋山水画に通有の様式的特徴を示すほか,郭煕が自著の『林泉高致集』中に説く三遠法,構図法樹法,筆墨法などが,この図に厳密に具体化されており,華北山水画様式の大成者としての郭煕の位置を明瞭に示している。

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世界大百科事典(旧版)内の早春図の言及

【郭熙】より

…山水画論《林泉高致》は,所説を子の郭思が編纂し,三遠法や四時朝暮による気象の変化などを説く。《早春図》(台北故宮博物院)は北宋の記念碑的名作である。【曾布川 寛】。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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