早桶(読み)ハヤオケ

デジタル大辞泉 「早桶」の意味・読み・例文・類語

はや‐おけ〔‐をけ〕【早×桶】

粗末な棺桶死者のあったとき、間に合わせに作るところからいう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「早桶」の意味・読み・例文・類語

はや‐おけ ‥をけ【早桶】

〘名〙 粗末な棺桶。手早く作って間に合わせるところからいう。
※俳諧・桃青三百韻附両吟二百韻(1678)奉納弍百韻「富士の嶽いただく雪をそりこぼし〈信章〉 人穴ふかきはや桶の底〈芭蕉〉」

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世界大百科事典(旧版)内の早桶の言及

【桶】より

…江戸時代から明治・大正にかけての桶・樽の主な用途は次のようである。(1)生活用具 井戸側および釣瓶(つるべ),入浴用の風呂桶や小桶,盥(たらい),炊事用の洗桶,手桶,水桶,飯櫃,浅い円形の半切桶,半台,漬物桶,量器,死体を入れる早桶(棺桶)。(2)貯蔵・運搬容器 食品,酒類,調味料,油,塩蔵海産物,工芸材料(漆,柿渋,砥粉)を入れる各種桶,農業用のにない桶(水,肥(こえ))・柄杓・肥溜桶,牛馬の飼料を入れる飼葉(かいば)桶,漁業用の海女桶・浮樽・盥舟,商業行商用の天秤棒を併用した荷桶・岡持など。…

※「早桶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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