日本大百科全書(ニッポニカ) 「星時計」の意味・わかりやすい解説 星時計ほしどけいnocturnal 16世紀に考案されたといわれる夜間時刻測定器。2枚の円板と2本の可動アームで構成される。夜空を極星を中心とした時計の文字盤、他の星を1恒星日に1回転する時計の時針と考えた時計である。星時計の中心穴をのぞいて北極星にあわせ、指針をおおぐま座北斗七星の指極星α(アルファ)、β(ベータ)星に一致させると、円板上の目盛りで時刻が読めるようになっている。星で時刻を知ることは古代エジプトでも行われていた。切れ目を入れたシュロの葉や、おもりを下げた鉛直線を用い、当時知られていた恒星の動きを観察して夜間の時刻を知ったという。[元持邦之] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例