春国村
はるくにむら
[現在地名]高山市上岡本町など
苔川左岸、小糸坂周辺およびその麓にあった村。「飛州志」によると、西之一色村玄興寺所蔵の文明五年(一四七三)八月日の蓮如在判本尊裏書に「大野郡灘郷西之一色村之内春国深明」とある。村名は玄興寺の祖玄興深明坊の子玄国の名に由来するという(斐太後風土記)。なお同寺はもと当村にあったが、享保一四年(一七一九)移転した(玄興寺記)。慶長一〇年(一六〇五)の飛騨国郷帳では大野灘郷に属し、袈裟寺村など四村で高付される(→花里村)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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