春季総合生活改善闘争(読み)しゅんきそうごうせいかつかいぜんとうそう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「春季総合生活改善闘争」の意味・わかりやすい解説

春季総合生活改善闘争
しゅんきそうごうせいかつかいぜんとうそう

連合が用いる春闘の新しい呼び名。略して春季生活闘争ともいう。かつては,賃上げをめぐっての労使の力比べといったイメージが強かった往時と比べ,最近の春闘模様はストライキが減ったのは無論のこと,身近な所でも個々の企業や職場の在り方を社員全員で話し合ってみたり,マスコミ論調も社会的ゆがみの是正といった国民的課題の解決へ向けて,皆が知恵を出し合う教育的機会としての意義を強調するなど,全体として大きく様変わりしている。もちろん3月から4月の山場にかけては,決戦という言葉に象徴されるお決まりのパターンが繰り返されてはいるが,その中身は多様化している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む