時しもあれ(読み)トキシモアレ

デジタル大辞泉 「時しもあれ」の意味・読み・例文・類語

ときしもあれ

ほかに時もあるのに。ふさわしい時期がほかにあるだろうに。折あしく。
「例の、―雨いたく降り神いといたく鳴るを」〈かげろふ・中〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「時しもあれ」の意味・読み・例文・類語

とき【時】 しも あれ

  1. ( 「あれ」は動詞「有り」の已然形で、逆接条件を表わす ) 適当な時期は外にもあろうに、どうして。時もあろうに折悪しく。時もこそあれ。ときしまれ。
    1. [初出の実例]「時しもあれ秋やは人のわかるべきあるをみるだにこひしき物を〈壬生忠岑〉」(出典:古今和歌集(905‐914)哀傷・八三九)

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