時しもあれ(読み)トキシモアレ

デジタル大辞泉 「時しもあれ」の意味・読み・例文・類語

ときしもあれ

ほかに時もあるのに。ふさわしい時期がほかにあるだろうに。折あしく。
「例の、―雨いたく降り神いといたく鳴るを」〈かげろふ・中〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「時しもあれ」の意味・読み・例文・類語

とき【時】 しも あれ

  1. ( 「あれ」は動詞「有り」の已然形で、逆接条件を表わす ) 適当な時期は外にもあろうに、どうして。時もあろうに折悪しく。時もこそあれ。ときしまれ。
    1. [初出の実例]「時しもあれ秋やは人のわかるべきあるをみるだにこひしき物を〈壬生忠岑〉」(出典:古今和歌集(905‐914)哀傷・八三九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android