時めかす(読み)トキメカス

デジタル大辞泉 「時めかす」の意味・読み・例文・類語

とき‐めか・す【時めかす】

[動サ五(四)]
よい時勢にめぐり合ってはぶりをきかせる。
地位を得て、―・し居り候も」〈紅葉金色夜叉
寵愛ちょうあいする。
「帝は―・し給ふ事かぎりなし」〈宇津保・忠こそ〉

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精選版 日本国語大辞典 「時めかす」の意味・読み・例文・類語

とき‐めか・す【時めかす】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙 ( 「めかす」は接尾語 ) 時めくようにする。時に遭(あ)って栄えるようにする。寵愛(ちょうあい)する。
    1. [初出の実例]「身の才(ざえ)、人にまさり給へり。帝は時めかし給ふ事かぎりなし」(出典:宇津保物語(970‐999頃)忠こそ)

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