晩蝉(読み)ばんぜん

精選版 日本国語大辞典 「晩蝉」の意味・読み・例文・類語

ばん‐ぜん【晩蝉】

〘名〙
① 夕ぐれに鳴くせみ
屏風土代(928)林塘避暑〈大江朝綱〉「何必古時河朔飲、残盃更被晩蝉催」 〔劉禹錫‐和令狐相公晩泛漢江詩〕
② 季節おくれに鳴くせみ。
文華秀麗集(818)中・晩秋述懐〈姫大伴氏〉「雲天遠雁声宜聴。檐樹晩蝉引欲殫」 〔張正見‐御幸楽遊苑侍宴詩〕

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