普通鉛(読み)ふつうなまり

最新 地学事典 「普通鉛」の解説

ふつうなまり
普通鉛

common lead

同位体比に着目したとき,U・Thをほとんど含まない鉛鉱物のPbのこと。原始鉛に鉛鉱物の母材中で生じた放射性起原のPbを加えたもの。普通鉛の同位体比はその鉛鉱物形成後変化していないので,それと平衡条件のもとで形成されたU・Thを含む鉱物中のこれら元素の現在値を知れば,この鉱物のPbの同位体比の初期値は普通鉛の同位体比と同じだから,放射年代を求めることができる。普通鉛の同位体比は形成年代が新しくなるにつれて規則正しく変化し(204Pbに対し増大し),この変化曲線を逆にはずそうとすると45億年で隕鉄のPbの同位体比にほぼ一致するようなものが多い。これを正規普通鉛という。これは鉛鉱物の母材中でU・Thの放射壊変により同位体比が変わっていることの反映。鉛鉱物形成時に混成作用などがあると正規普通鉛とならない。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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