景感道(読み)けいかんどう

精選版 日本国語大辞典 「景感道」の意味・読み・例文・類語

けい‐かん‐どう‥ダウ【景感道】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 連歌俳諧で、習学の段階。初、中、後または視、観、察に相当する。景はありのままで初心(しょしん)、感はものを少し分別する中心(なかのこころ)、道は、賢聖の道は深遠なりの意で後心(のちのこころ)の三段階。
    1. [初出の実例]「連歌には 景感道初中後 心得ありと申候」(出典:国会図書館本景感道(1504‐21))
  2. [ 2 ] 心敬から兼載への連歌論の伝書。兼載の聞書。永正年間(一五〇四‐二一)の成立

景感道の語誌

( [ 一 ]について ) 「連歌秘事龍頭蛇尾」の「景感道の三儀」では、歌の内容から、「景」は叙景的内容、「感」は叙情的内容、「道」は仏教思想を背景とする内容や君徳をたたえる内容に分類している。このように当初は歌の内容による分類であった。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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