精選版 日本国語大辞典 「晴晴」の意味・読み・例文・類語
はればれ‐し・い【晴晴】
〘形口〙 はればれし 〘形シク〙
① よく晴れわたって明るい。
※枕(10C終)二九二「今朝まではればれしかりつる空ともおぼえず」
② 心がはればれしている。なやみがなく明るい。はれやかである。
③ 格別に改まった状況である。表立っている。はれがましい。
※狭衣物語(1069‐77頃か)三「例ならず、はればれしき御しつらひに」
④ はばかるところがない。大っぴらである。
⑤ さえぎるものがなくすっきりしている。広々としている。
※狭衣物語(1069‐77頃か)一「小さき御几帳も押し遣られて、いとはればれしければ」
⑥ はなやかで明るい。はでやかである。
※源氏(1001‐14頃)東屋「こぼちし寝殿、こたみは、いと、はればれしう造りなしたり」
はればれし‐げ
〘形動〙
はればれし‐さ
〘名〙
はれ‐ばれ【晴晴】
〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① すっかり晴れるさまを表わす語。
② 心のわだかまりがとれてさっぱりするさまを表わす語。はれやかに。
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