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夕立 ゆうだち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

夕立
ゆうだち

清元節の曲名。本名題『貸浴衣汗雷 (かしゆかたあせになるかみ) 』。河竹黙阿弥作詞,清元順三作曲。慶応1 (1865) 年8月江戸市村座で初演された『処女評判善悪鏡 (むすめひょうばんぜんあくかがみ) 』のなかで,おりからの夕立に,料亭の2階で奥女中になりすました女賊の素走りお熊が真野屋徳兵衛美人局 (つつもたせ) を仕組む (たぶらかす) 場面に用いられたものであるが,その後独立した舞踊曲として行われている。

夕立
ゆうだち
shower

急に激しく降る大粒の短時間でやむ。主として盛夏の発達した積乱雲によって起こり,雷を伴うことが多い。暑さの厳しい夏の午後,急に激しく降りだして 1~2時間で通り過ぎる。(→驟雨

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デジタル大辞泉の解説

ゆう‐だち〔ゆふ‐〕【夕立】

夏の午後に降る激しいにわか雨。雷を伴うことが多い。白雨(はくう)。 夏》「―や草葉を掴(つか)むむら雀/蕪村
夕方になって、風・雲・波などの起こり立つこと。
「―の風にわかれて行く雲に後れてのぼる山の端の月」〈風雅・夏〉

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百科事典マイペディアの解説

夕立【ゆうだち】

晴れた夏の日の午後などに急に曇ってきて激しく降る大粒の雨。積乱雲が通過するときに起こり,雷雨の場合が多く,短時間でやむ。夏の小笠原高気圧が退き,大陸方面から冷気団が南下してきたときの不連続線に沿って降りやすい。
→関連項目驟雨

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世界大百科事典 第2版の解説

ゆうだち【夕立】

夏の午後によく起こるにわか雨のこと。1~2時間の短時間にやむが,雨量は相当な量に達し,災害が起こることがある。この雨は,夏の強い日射のために発生した雄大積雲が積乱雲に発達し,それが通過するときに降るのが普通で,ひょうやあられ,および雷電を伴うことが多い。《万葉集》では〈暮立(ゆうだち)の雨〉とあり,俳句では夏の季語となっている。なお,夕立にはスコールラインや寒冷前線の通過時に起こるものがあり,これらは夏以外にもみられる。

ゆうだち【夕立】

(1)歌舞伎舞踊の曲名。清元。本名題《貸浴衣汗雷(かしゆかたあせになるかみ)》。作詞河竹黙阿弥。作曲清元順三。1865年(慶応1)江戸市村座初演。《処女評判善悪鏡(むすめひようばんぜんあくかがみ)》の2番目序幕で,柳橋の料亭梅川の2階で,女賊素走りお熊(4世市村家橘,後の5世尾上菊五郎)が奥女中竹川になりすまし,真野屋徳兵衛(5世坂東彦三郎)に色じかけで悪事を働くという場面に用いられた。《網模様灯籠菊桐(あみもようとうろのきくきり)》の小猿七之助と滝川の組合せで演じることもある。

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大辞林 第三版の解説

ゆうだち【夕立】

夏の午後から夕方にかけ、にわかに降り出すどしゃぶり雨。雷を伴うことが多く、短時間で晴れ上がり、一陣の涼風をもたらす。ゆだち。白雨はくう[季] 夏。

ゆだち【夕立】

ゆうだち(夕立) 」に同じ。 [季] 夏。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

夕立
ゆうだち

夏の驟雨(しゅうう)。気象観測上の正式用語ではない。夏によく現れる積雲や積乱雲から降ってくる雨で、雷を伴うこともある。積雲や積乱雲は、普通は昼過ぎから夕刻にかけてもっともよく発達するので、夏の驟雨・雷雨は午前よりも午後に多い。激しい雷雨の場合には、それがやんだあと涼しい風の吹くことが多い。同じ雷雨でも、それが夜半や朝におこるものはとかく大雨となりがちで、警戒が必要である。[平塚和夫]

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世界大百科事典内の夕立の言及

【雨】より

…(j)みぞれ 溶けかかった氷粒子や雪片が混じっている雨。(k)夕立 白雨ともいい,夏の午後から夕方など急に空が曇ってざあざあ降り出すしゅう雨。(1)しぐれ 初冬ににわかに降る雨。…

【清元延寿太夫】より

…91年2世太兵衛,93年延寿翁となる。河竹黙阿弥と結んで《十六夜(いざよい)》《夕立》《三千歳(みちとせ)》《雁金(かりがね)》など多くの名作を初演した。(5)5世(1862‐1943∥文久2‐昭和18) 本名岡村庄吉。…

※「夕立」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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