暗い笑い(読み)くらいわらい(英語表記)Dark Laughter

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

暗い笑い
くらいわらい
Dark Laughter

アメリカの小説家シャーウッド・アンダーソンの小説。 1925年刊。主人公の新聞記者ジョン・ストックトンが仕事と妻を捨てて,数ヵ月にわたる放浪生活を経て故郷の町に帰り,ブルース・ダドリーという名で工場に勤め,雇い主の妻と駆落ちするという筋立てだが,作中人物の意識の流れをたどる印象主義的な筆致が目立つ。作中,黒人の「暗い笑い」を繰返し描き,機械文明によって生命力を失った白人の現状を風刺しながら,性による生命回復をうたい上げようとしている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ポスティングシステム

《「入札制度」の意》日本の球団に所属するプロ野球選手が、米国メジャーリーグへ移籍するための制度の一。所属球団の許可を得た選手のみが対象となる。所属球団は2000万ドルを上限に譲渡金を設定し、獲得を望む...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android