暮坂峠(読み)くれさかとうげ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「暮坂峠」の意味・わかりやすい解説

暮坂峠
くれさかとうげ

群馬県吾妻(あがつま)郡中之条町(なかのじょうまち)にある峠。標高1086メートル。草津温泉(くさつおんせん)へ行く道路が現在のように長野原草津間に開通する以前に用いられ、また草津の湯直しのために沢渡温泉(さわたりおんせん)との間を湯治客が往復した道の峠。この道は、現在は日本ロマンチック街道の一部となっていて、ここを歩いた詩人若山牧水(ぼくすい)の『枯野(かれの)の旅』の詩碑が1957年(昭和32)峠の頂上に建てられている。沢渡温泉から徒歩12キロメートル。

[村木定雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

《料理されるためにまないたにのせられた魚の意から》相手のなすに任せるより方法のない運命のたとえ。まないたの鯉こい。[類語]俎板まないたの鯉こい・薬缶やかんで茹ゆでた蛸たこのよう・手も足も出ない...

俎上の魚の用語解説を読む