草津温泉(読み)クサツオンセン

デジタル大辞泉 「草津温泉」の意味・読み・例文・類語

くさつ‐おんせん〔‐ヲンセン〕【草津温泉】

草津

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精選版 日本国語大辞典 「草津温泉」の意味・読み・例文・類語

くさつ‐おんせん‥ヲンセン【草津温泉】

  1. 群馬県北西部、草津町にある温泉。泉源は多く、古くからの名湯として知られる。泉質は強酸性泉硫化水素を含む。草津の湯。

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日本歴史地名大系 「草津温泉」の解説

草津温泉
くさつおんせん

[現在地名]草津町草津

白根しらね山東麓、標高一二〇〇メートルの高原にある。含硫化水素明礬泉、泉温は高い所では摂氏九六度に達する。湧出口は一三〇ヵ所以上あり、毎分三万六千リットルという湧出量と、酸性が高く殺菌力が強いことでも知られる。皮膚病に効果があり、神経痛・高血圧に効能がある。

光泉寺記録などの開湯伝説には行基・源頼朝らがあげられる。草津の名称については大般若経にある「南方有名湯是草津湯」にちなむとする説、温泉の臭気から臭水(くさうず)に由来するという説がある。本願寺証如の「天文日記」天文八年(一五三九)四月三日の記事に「くさは津の湯」、「兼見卿記」天正一五年(一五八七)三月一一日条に「クサウ津之湯」、慶長三年(一五九八)五月二五日付前田利家書状(上杉家文書)には「草生津」とあり、温泉の硫化ガスの臭気によって生じた地名と推定される。文献上から湯治が確認できるのは室町時代に入ってからで、文明四年(一四七二)本願寺蓮如が入湯している(「西厳寺由緒書」西厳寺文書)。同一八年常光院尭恵は「北国紀行」に白井しろい(現北群馬郡子持村)より「桟路を伝ひて、草津の温泉に二七日計入て、詞もつゞかぬ愚作などし、鎮守の明神に奉りし、又山中をへていかほの出湯にうつりぬ」と記す。文亀二年(一五〇二)連歌師宗祇は弟子の柴屋軒宗長とともに越後国から草津に来て入湯し、伊香保いかほ(現北群馬郡伊香保町)を経て駿河に向かう途中八二歳で没した(宗祇終焉記)。七年後の永正六年(一五〇九)宗長は「東路の津登」に「九月十二日に草津へつきぬ、同行あまたありしまで、馬人数おほく懇切の送りども成べし、廿一日、草津より大戸へ帰り出侍りぬ、兼約とて一座興行」とあって次の句が載る。「時雨かわ紅葉の中の山めくり」。続けて「きのふけふわけ出侍る山中、前後左右の紅葉の秋の興計なるべし」と記す。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「草津温泉」の意味・わかりやすい解説

草津温泉
くさつおんせん

群馬県西部、吾妻(あがつま)郡草津町にある温泉。標高1170メートル、日本の高位温泉集落の一つで「草津よいとこ一度はおいで……」の『草津節』で知られている。温泉の湧出(ゆうしゅつ)量はきわめて豊富で、自然湧出量は全国第一位といわれる。盆地状中央で湯煙をあげる湯畑(ゆばたけ)を中心に、万代(ばんだい)、白旗(しらはた)ノ湯、西ノ河原(さいのかわら)など十数か所から湧出、いずれも強酸性の硫黄泉で、湯畑ではpH2.1、泉温は55~95℃を示す。温泉旅館は湯畑に集まる放射状の道路に沿って建てられ、豪壮な近代建築もみられる。温泉の発見は古く、源頼朝(よりとも)が浅間山麓(あさまさんろく)に巻狩の際に入浴した記事があり、江戸時代には東国の名湯として知られたが、盛んになったのは明治以後。神経痛、皮膚病などの湯治客を主体としたが、最近は「湯もみ」姿が見せ物化したように観光客主体の温泉に変質している。草津熱帯園、草津運動茶屋公園、片岡鶴太郎美術館などがある。JR吾妻線の長野原草津口駅から国道292号経由でバスが走り、夏の避暑、秋の紅葉、とくに冬のスキーに好適で、東京からの観光客、スキー客が多い。国道292号はさらに殺生河原(せっしょうがわら)、白根山腹を経て志賀高原に達する。北陸新幹線軽井沢駅からもバスが通じる。

[村木定雄]

『萩原進著『草津温泉史』(1948・文進堂)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「草津温泉」の意味・わかりやすい解説

草津温泉
くさつおんせん

群馬県西部,白根山 (草津白根) の南東麓草津町にある温泉。古くから温泉集落を形成していたが,標高 1200mの高地にあるため,明治時代中頃までは,冬住みと称して冬季間は下の集落へ移った。泉質は含硫化水素酸性明礬泉。泉温は 60~65℃。湯量豊富で皮膚病,胃腸病,神経痛などにきく。強酸性のため「時間湯」という特殊な入浴法が「湯もみ」の所作とともに残っている。夏は避暑地,冬はスキー場として多くの観光客でにぎわう。

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デジタル大辞泉プラス 「草津温泉」の解説

草津温泉

群馬県吾妻郡草津町にある温泉地。標高約1200メートルの山間部に位置する。泉質は酸性泉、硫黄泉など。自然湧出量は日本一とされる。古くから「万病に吉」と言われる湯治場で、独特の入浴法「時間湯」や「湯もみ」が行なわれることでも知られる。地域団体商標

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事典・日本の観光資源 「草津温泉」の解説

草津温泉

(群馬県吾妻郡草津町)
関東・観光バスで行く名所100選」指定の観光名所。

草津温泉

(群馬県吾妻郡草津町)
日本三名泉」指定の観光名所。

草津温泉

(群馬県吾妻郡草津町)
日本三薬湯」指定の観光名所。

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