長野原(読み)ながのはら

改訂新版 世界大百科事典 「長野原」の意味・わかりやすい解説

長野原[町] (ながのはら)

群馬県北西部,吾妻(あがつま)郡の町。人口6017(2010)。南は長野県と接し,町域は浅間山北東斜面と吾妻川に沿う長野原盆地を占める。中心集落の長野原は白砂川の谷口集落として発達した。吾妻川に沿ってJR吾妻線と国道145号線が走り,長野原駅(現,長野原草津口駅)は草津,万座,新鹿沢(しんかざわ)などの温泉や志賀高原浅間高原へのバス交通の起点であったが,吾妻線の延長にともない,万座・鹿沢口駅と交通基地としての機能を分けあうようになった。浅間山麓の浅間高原は第2次大戦後,引揚者による開拓が行われ,現在は酪農やキャベツ,レタスなどの高原野菜を中心に大規模な機械化農業が展開されている。また浅間高原中部にある北軽井沢では大学村を主体に別荘地開発が進み,観光施設の整備も行われている。天丸山一帯は上信越高原国立公園に含まれ,県営浅間牧場がある。川原湯(かわらゆ)温泉がある。
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