沢渡温泉(読み)さわたりおんせん

日本歴史地名大系 「沢渡温泉」の解説

沢渡温泉
さわたりおんせん

[現在地名]中之条町上沢渡 湯

四万しま川支流の上沢渡川に沿う標高七〇〇メートルの位置にある。含土類重曹泉で、摂氏五六度。皮膚病痔疾などに効果がある。開湯の時期は不明だが、近世初期には関口(湯本)太郎左衛門・福田六右衛門などが湯支配権をもっていた。延宝七年(一六七九)真田信利入湯、翌年信利母慶寿院が湯治をした折、湯宿六右衛門の書院を新築している(新井信示氏蒐集史料)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「沢渡温泉」の意味・わかりやすい解説

沢渡温泉
さわたりおんせん

群馬県吾妻(あがつま)郡中之条町(なかのじょうまち)上(かみ)沢渡にある温泉。四万(しま)川の支流上沢渡川に臨んで旅館が並ぶ。古くは中之条町から草津温泉(くさつおんせん)への通路で、草津の湯ただれを直す「仕上げの湯」として栄えた。泉質硫酸塩泉。胃腸病、皮膚病、老人病リハビリテーションによい。県医師会の温泉病院がある。静かな温泉地で、JR吾妻線中之条駅からバス30分。

[村木定雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「沢渡温泉」の意味・わかりやすい解説

沢渡温泉
さわたりおんせん

群馬県北部,中之条町,吾妻川の支流上沢渡川北岸にある温泉。泉質は硫黄泉泉温 53~56℃。皮膚病,リウマチ神経痛効能がある。古くから草津温泉と結ばれ,かつては草津の湯ただれの直し湯 (仕上げ湯) として栄えた。 1962年老人病や交通事故後遺症のリハビリテーションを主とする沢渡温泉病院が建設された。

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デジタル大辞泉プラス 「沢渡温泉」の解説

沢渡温泉

群馬県吾妻郡中之条町にある温泉。県北西部、四万(しま)川の支流上沢渡川に位置する。明治歌人若山牧水の詩「枯野の旅」に登場し、ゆかりの宿が残る。

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