曇り添う(読み)くもりそう

精選版 日本国語大辞典 「曇り添う」の意味・読み・例文・類語

くもり‐そ・う‥そふ【曇添】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙 曇っている上に、さらに雲がかかる。
    1. [初出の実例]「鷺のゐる野沢のますげ水こえて、なほ曇そふ五月雨の空〈藤原信実〉」(出典:現存和歌六帖(1249‐50頃))
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙 曇っている上を、さらに曇らせる。
    1. [初出の実例]「いとど猶はれまも見えず春の月くもりそへたる老の涙に〈長舜〉」(出典:新続古今和歌集(1439)春上・一〇〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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