曰物(読み)いわくもの

精選版 日本国語大辞典 「曰物」の意味・読み・例文・類語

いわく‐ものいはく‥【曰物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 歌舞伎衣装で、特別の仕掛けがあるもの。表と裏と両方着られるもの、出血のさまを見せる仕掛けのあるものなど。
  3. いわく因縁のあるもの。特に、よくない前歴を有する人。
    1. [初出の実例]「『何か因縁者(イワクモノ)ぢゃア有りませんかい』『因縁者(イハクモノ)てへのは…』『疵が有りゃア為ないかへ』」(出典:落語・たらちめ(1894)〈四代目橘家円喬〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android