曲輪田村(読み)くるわだむら

日本歴史地名大系 「曲輪田村」の解説

曲輪田村
くるわだむら

[現在地名]櫛形町曲輪田

上宮地かみみやじ平岡ひらおか両村の北、櫛形山東麓の山裾に立地し、根方ねかたに属する。村内を堰尻せきしり川が南東流し、同川に入増いるまし川を合せて西流する高室たかむろ川、さらに上宮地村境を西流する塩沢しおざわ川が合流し、大和おおわ川となって南流する。黒輪田とも記し、「黒」は「畔」をあてたものという(甲斐国志)。村域は南北一〇町・東西二六町(宝暦三年「村明細帳」内藤多貴男家文書)。永禄四年(一五六一)の番帳の五五番に「くる輪田の禰き」がみえ、当地の諏訪神社が府中八幡宮に勤仕していた。天正一〇年(一五八二)一一月九日、落合惣兵衛信吉は徳川氏から本給として「曲輪田拾三貫文」および「曲輪田夫壱人」などを安堵されている(「徳川家印判状写」記録御用所本古文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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