府中八幡宮(読み)ふちゆうはちまんぐう

日本歴史地名大系 「府中八幡宮」の解説

府中八幡宮
ふちゆうはちまんぐう

[現在地名]上越市西本町三丁目

祭神は誉田別尊、相殿に奴奈川姫・建御名方命を祀る。旧郷社。社伝によると貞観一二年(八七〇)山城石清水いわしみず八幡宮の分霊を勧請越後総社として国司崇敬するところとなったという。上杉謙信時代、御館おたて鬼門として上杉家の厚い保護を受けて栄えたが、御館の乱で焼失したと伝える。おそらく天正七年(一五七九)二月一日、府中一帯で激戦が展開され、安国あんこく寺・至徳しとく寺などが灰燼に帰した時であろう。寛永九年(一六三二)高田城主松平光長によって再建された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報