新潟県南部、南魚沼郡(みなみうおぬまぐん)にあった旧町名(塩沢町(まち))。現在は南魚沼市の南西部を占める地域。六日町(むいかまち)盆地の中心をなす織物町。旧塩沢町は1900年(明治33)町制施行。1906年吉里(よしざと)、栃窪(とちくぼ)、富美(とよみ)、中目来田(なかもくらいでん)、上島(かみしま)、大富(おおとみ)(大部分)の6村、1956年(昭和31)中之島村、1957年石打(いしうち)、上田の2村と合併。2005年(平成17)南魚沼市に編入。魚野川(うおのがわ)と登川(のぼりかわ)の合流点にあたり、旧町域の中心塩沢は、近世は魚沼八組の塩沢組の大割元(おおわりもと)(大庄屋(おおじょうや))の置かれた所で、三国街道(みくにかいどう)の宿場町として栄え、清水(しみず)峠越えの分岐点でもあった。有名な越後上布(えちごじょうふ)に端を発する塩沢織物は、近世は塩沢紬(つむぎ)にかわり、いまは塩沢結城(ゆうき)やお召にかわって手ばた生産が盛んである。JR上越線、上越新幹線、国道17号、291号、353号、関越自動車道(塩沢石打インターチェンジ)も通り、首都圏との交通の便に恵まれて、ハッカ石、石打丸山、Mt.グランビュー、セントレジャー舞子スノーリゾート、石打花岡、上越国際、シャトー塩沢などのスキー場でにぎわい、上越線沿線のスキー場のメッカになっている。『北越雪譜(せっぷ)』で有名な鈴木牧之(ぼくし)の出身地で鈴木牧之記念館があり、名刹(めいさつ)雲洞(うんとう)庵、上野(うわの)温泉、巻機(まきはた)山などの名所にも恵まれ、観光の町としても知られている。
[山崎久雄]
『『塩沢町誌』(1950・塩沢町)』
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…中国,新疆ウイグル(維吾爾)自治区タリム(塔里木)盆地東端にあった塩湖。漢代,〈塩沢〉,〈蒲昌海〉などと呼ばれ,その水が地下を経て黄河になると考えられた。19世紀末以来のヘディンやスタインらによる探検の結果,湖に入るタリム川,孔雀河の河道変化のために移動するとされ,〈さまよえる湖〉といわれたが,今日では湖域の移動は一定小範囲を超えるものではないという説が出されている。…
…西部は南アルプス国立公園に属し,駒ヶ岳がそびえ,中央部の日向(ひなた)山(1660m)一帯は南アルプス巨摩県立自然公園に指定。北端に塩沢温泉(単純泉,30℃)がある。【萩原 毅】。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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