日本歴史地名大系 「曾我部郷」の解説 曾我部郷そがべごう 兵庫県:多可郡曾我部郷安田(やすだ)庄を構成する五ヵ郷の一つ。現中(なか)町糀屋(こうじや)の稲荷神社を産土神とする糀屋・曾我井(そがい)・安坂(あさか)・森本(もりもと)・坂本(さかもと)地域に比定される。永仁五年(一二九七)八月日の御所大番役定書案(九条家文書、以下断りのないものは同文書)によると、「そかへのかう」に五月と一一月の二回、領家である九条家御所の大番役が割当てられている。延慶二年(一三〇九)一一月八日の九条忠教遺誡に当郷がみえ、宮某が知行している。正和五年(一三一六)七月二七日の一音院領目録には、曾我部郷内の正延名がみえる。応永三年(一三九六)四月日の九条経教遺誡によれば当郷は大納言某が知行している。永徳三年(一三八三)五月一三日、九条家は安田庄庄主禅師を曾我部郷本所方半済所務職の支配に任せている(「前関白九条家御教書」尊経閣文庫蔵鹿王院文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by