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寄進状 きしんじょう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

寄進状
きしんじょう

奈良時代以降の文書形式。信仰,政治,経済上の目的で,社寺権門へ所領や財物を奉納寄進する際,品目,理由などを記した文書。

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デジタル大辞泉の解説

きしん‐じょう〔‐ジヤウ〕【寄進状】

社寺などに金品や領地を寄進するとき、その品目・趣旨などを記した文書。

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百科事典マイペディアの解説

寄進状【きしんじょう】

神仏にものを寄進する際,その品目および意趣をしるして添えた文書。古くは献物(けんもつ)帳・施入(せにゅう)状と称した。冒頭に〈寄進〉,末尾に〈仍寄進状如件〉と書く書式が普通。
→関連項目施行状菅原荘

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世界大百科事典 第2版の解説

きしんじょう【寄進状】

主として個人,ときには集団が,不動産や財物などを神社や仏寺に寄付するとき,その趣旨を記した文書。その動機は宗教的なものが多い。古くは献物帳,次いで施入状などと称したが,平安時代中期ころから寄進状と呼ばれることが一般的となった。書式は冒頭に〈寄進〉とあり,末尾に〈仍寄進状如件〉と書き止めるのが普通であるが,寄進者の立場により,御教書(みぎようしよ),奉書,朱印状などの形をとることもある。文言はその動機が寄進者の所望成就,後世菩提など,宗教的願望を有するものが多いので,仏教的表現をもつものが少なくない

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大辞林 第三版の解説

きしんじょう【寄進状】

寄進の趣旨および品目などを書いた文書。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

寄進状
きしんじょう

神仏社寺や権門勢家(けんもんせいか)に財物所領を寄進する際、その内容目録と寄進理由などを記して添えた文書。古くは献物帳(けんもつちょう)ともいい、また施入(せにゅう)状、奉納(ほうのう)状、寄文(よせぶみ)とも称した。平安時代末の荘園公領(しょうえんこうりょう)制成立期には、私領の保護を求めて有力社寺や権門勢家への所領の寄進状が多い。また、鎌倉時代から室町時代初期にかけての幕府の寄進状には、御家人(ごけにん)の所領寄進を承認し、いわゆる安堵(あんど)の下文(くだしぶみ)、下知状(げちじょう)と同じ役割を果たしたものがある。なお、鎌倉時代末ごろから、同一物件、同一人物、同一日付の売券(ばいけん)と寄進状とが組になったもの、または売(うり)寄進状がみられるが、これは本来、寄進の志を満たし、かつ売却代価をも得る目的で、寄進と売却とが一体化した売寄進行為に際して作成されたものである。売寄進には、売却を寄進で装って徳政(とくせい)を免れる手段としたり、以前の寄進をのちに売却によって確定する意味をもたせたりすることがあった。[伊藤敏子]

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