最中の月(読み)モナカノツキ

デジタル大辞泉 「最中の月」の意味・読み・例文・類語

もなか‐の‐つき【最中の月】

陰暦十五夜の月。満月

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精選版 日本国語大辞典 「最中の月」の意味・読み・例文・類語

もなか【最中】 の 月(つき)

  1. [ 一 ] 陰暦十五夜の月。〔俳諧・清鉋(1745頃)〕
  2. [ 二 ] 江戸吉原の菓子商竹村伊勢で製造した和菓子
    1. [初出の実例]「もなかの月八片をもって小判一両にかへ」(出典:黄表紙・文武二道万石通(1788)下)

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世界大百科事典(旧版)内の最中の月の言及

【最中】より

…もち米の粉を水でこねて蒸し,餅について薄くのばし,型抜きして焼いたもなか種(だね)と呼ぶ皮を2枚用いて,その中にあんをはさんだもの。風来山人平賀源内の《根無草後編》(1769)に〈最中の月は竹村に仕出す〉とあるように,江戸新吉原の廓(くるわ)内にあった菓子屋竹村伊勢の創製になるもので,円形であったため十五夜の月になぞらえて,初めは〈最中の月〉と呼んだ。やがて〈最中〉とのみ通称されるようになったが,当初のものの実態は必ずしも明らかでなく,あんころ餅だとする説もある。…

※「最中の月」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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