有は無く無きは数添う世の中(読み)あるはなくなきはかずそうよのなか

精選版 日本国語大辞典 の解説

ある【有】 は 無(な)く無(な)きは数(かず)(そ)う世(よ)の中(なか)

古歌文句。生きているものは死んでいき、死ぬものの数はいよいよ増える世の中。無常の世のさまをいったもの。
小町集(9C後か)「みし人のなくなりしころ あるはなくなきはかずそふ世のなかにあはれいづれの日までなげかむ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android