有剣類(読み)ゆうけんるい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「有剣類」の意味・わかりやすい解説

有剣類
ゆうけんるい

膜翅目細腰亜目のうち狩人蜂類とハナバチ類をまとめた一群腹部の第1節が胸部に癒合し前伸腹節となり,第2節が細い腹柄となる細腰亜目の昆虫は,大別して2群に分けられる。一つはヤドリバチ類で,産卵管錐状となっている群。他の一つはアリガタバチ,ツチバチ,アリ,ベッコウバチスズメバチジガバチの6上科からなる狩人蜂類とハナバチ類をまとめた有剣類で,この群は刺す型の産卵管をもち,長細い卵を産む。 (→寄生蜂 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の有剣類の言及

【カリウドバチ(狩人蜂)】より

…有剣類Aculeata(獲物を麻痺させたり敵を防御するための刺針をもつハチ類)の中で,子を育てるために巣をつくり,餌として他の昆虫やクモを狩って与えるハチ類の総称。ベッコウバチジガバチスズメバチの3グループ(上科)を含む。…

【ハチ(蜂)】より

…産卵管は卵を産むために使用されるが,また,産卵に先だって,寄主を麻酔させるときの道具としての役割も果たしている。 第3のグループ有剣類(英名,ハナバチ上科はbee,他はwasp)は,上に述べた有錐類と同じように,腹部の第1と第2の環節の間にくびれをもっている。また,幼虫はうじ状で,胸脚を欠く。…

※「有剣類」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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