有効位置エネルギー(読み)ゆうこういちエネルギー

最新 地学事典 「有効位置エネルギー」の解説

ゆうこういちエネルギー
有効位置エネルギー

available potential energy

大気大循環において,全位置エネルギーPから運動エネルギーKに変換可能な部分だけを抽出して定義した位置エネルギーのこと。Pは温度に比例した顕熱で定義されるが,有効位置エネルギーAは温度の分散で定義される。断熱過程でP+Kが保存されるように,A+Kも保存されるが,AはPの1/200程度の大きさとなり,エネルギー収支計算の精度が向上する。例えば等圧面が完全に水平な成層大気では,Pは豊富であるが気圧傾度が0なのでKが生成されることはなくAは0となる。大気大循環はPの一部であるAによって駆動されている。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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