朝鳥の(読み)アサトリノ

デジタル大辞泉 「朝鳥の」の意味・読み・例文・類語

あさとり‐の【朝鳥の】

[枕]朝、飛び立つ鳥が、鳴いて行き通う意から「朝立ち」「のみなく」「通ふ」にかかる。
「―朝立ちしつつ」〈・一七八五〉
「―通はす君が」〈・一九六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「朝鳥の」の意味・読み・例文・類語

あさとり‐の【朝鳥の】

  1. 朝方鳥が、ねぐらを飛び立って、あちこち行き通うところから、「朝立つ」「通う」「音(ね)なく」にかかる。
    1. [初出の実例]「ぬえ鳥の 片恋ひ妻 朝鳥(あさとりの) 通はす君が」(出典万葉集(8C後)二・一九六)
    2. 「朝鳥之(あさとりの) 朝立ちしつつ 群鳥(むらとり)の 群立ち行なば」(出典:万葉集(8C後)九・一七八五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android