木の空(読み)きのそら

精選版 日本国語大辞典 「木の空」の意味・読み・例文・類語

き【木】 の 空(そら)

  1. 高い木の上。
    1. [初出の実例]「いと高き木の上へ登りたりけり。〈略〉あふなあふな登りはすべし枝も無く高き木のそら苦しかりけり」(出典:仮名草子・仁勢物語(1639‐40頃)下)
  2. ( はりつけの木は高いところにあるところから ) はりつけになることをたとえていう。
    1. [初出の実例]「片仮名の木(キ)そらで、此様に手をひろげ、ひっぱりだこは知れたこと」(出典浄瑠璃・五十年忌歌念仏(1707)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android