木崎郷(読み)きざきごう

日本歴史地名大系 「木崎郷」の解説

木崎郷
きざきごう

新田庄内の郷の一つで、新田氏祖義重の根本私領。現新田町木崎から、石田いしだ川右岸の現尾島おじま町北部にかけての地域名称。仁安三年(一一六八)六月二〇日の新田義重置文(長楽寺文書)に「こかん」(空閑)郷々一九ヵ郷の一つとして「きさき」とみえ、義重から庶子らいわう(義季)の母に譲られている。その後の伝領は不明であるが、郷内の安養あんよう寺は新田義貞開基といわれていることから、新田本宗家所領になったと思われる。観応元年(一三五〇)一二月二七日の足利尊氏下文写(正木文書)によると、岩松頼宥が「勲功之賞」として「新田庄内木崎村安養寺義貞跡」ほかを宛行われている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む