空閑(読み)くうげん

精選版 日本国語大辞典 「空閑」の意味・読み・例文・類語

くう‐げん【空閑】

  1. 〘 名詞 〙 ( [梵語] araṇya の意訳阿蘭若(あらんにゃ)と音訳する。「げん」は「閑」の呉音 ) 仏語集落を一定距離へだたった、静かで修行に適した場所
    1. [初出の実例]「寂静を欣(ねがひ)て空閑(クウゲン)にある事」(出典:栂尾明恵上人遺訓(1238))

くう‐かん【空閑】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) あいていること。することもなくてひまなこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「我も又、王美児が空閑(クウカン)(〈注〉ヒマ)の日を定むることを得ず」(出典:通俗赤縄奇縁(1761)二)
    2. [その他の文献]〔呉志‐孫登伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「空閑」の読み・字形・画数・意味

【空閑】くうかん

ひま。

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