木曽川(旧町名)(読み)きそがわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「木曽川(旧町名)」の意味・わかりやすい解説

木曽川(旧町名)
きそがわ

愛知県西北端、葉栗郡(はぐりぐん)にあった旧町名(木曽川町(ちょう))。現在は一宮(いちのみや)市の北西部を占める一地区。1894年(明治27)黒田村が町制施行し、1906年(明治39)里小牧(さとこまき)、玉ノ井の2村と合併、1910年木曽川町に改めた。2005年(平成17)一宮市に編入。JR東海道本線、名古屋鉄道本線・同尾西(びさい)線、国道22号が通じ、東海北陸自動車道一宮木曽川インターチェンジがある。鎌倉街道の黒田宿が中心で、北宿(きたじゅく)、南宿(みなみじゅく)の名も残っている。戦国時代には黒田城(山内氏)があった。繊維産業を中心に発展、織物も絹(割田(わりでん)絹)、綿布絹綿交織毛織物へと変遷している。木曽川沿いに木曽川緑地公園がある。里小牧の宇夫須奈(うぶすな)神社の神楽獅子(かぐらじし)は有名。

[伊藤郷平]

『『木曽川町史』(1981・木曽川町)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例