綿布(読み)メンプ

精選版 日本国語大辞典 「綿布」の意味・読み・例文・類語

めん‐ぷ【綿布】

  1. 〘 名詞 〙 木綿糸で織った布。綿織物。
    1. [初出の実例]「あやにしきを召れてもお大名、めんぷを召れてもお大名」(出典:浄瑠璃・心中宵庚申(1722)上)
    2. [その他の文献]〔魏志‐東夷伝・韓〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「綿布」の読み・字形・画数・意味

【綿布】めんぶ

木棉布。

字通「綿」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の綿布の言及

【繊維工業】より

…日本においては明治に入ってからである。
【日本における歴史】

[綿糸,綿布]
 日本においては,1867年(慶応3)に最初の機械紡績工場である鹿児島紡績所が薩摩藩によってつくられた。明治に入り,殖産興業の名のもと繊維工業の育成政策がとられ,72年(明治5)に富岡製糸場,79年に千住製絨所など官営の工場がつくられた。…

【綿織物】より

…棉織物とも書く。木綿織物,綿布とも呼び,白生地のほか,先染(さきぞめ)の・格子・(かすり)・紋織物,後染(あとぞめ)の絞(しぼり)・型染・木綿友禅・更紗など各種の染織素材となる。
【綿糸と綿織物】
 綿糸は植物繊維の一つで,アオイ科の植物に属するゴシピウムGossypium綿属の種子を被包する白色繊維質の柔毛から得られる。…

【綿織物業】より

…綿花を主原料にして紡いだ糸(綿糸)を用いて織物をつくる業種の総称。綿織物は綿布とも呼ばれ,加工の有無によって生地綿布と加工綿布に大別される。生地綿布は紡績したままの糸で織り,織り上げた後も精練や漂白をほどこさない綿布,加工綿布は精練,漂白,染色などの加工をほどこした綿布である。…

※「綿布」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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