木碇(読み)きいかり

精選版 日本国語大辞典 「木碇」の意味・読み・例文・類語

き‐いかり【木碇・木錨】

  1. 〘 名詞 〙 かぎ形に曲がった木の枝に石を結びつけたいかり。上代から近世初期までの船舶に主に用いられ、ふつうは二本の木のあいだに細長い石をはさみ、縄で結びつけるので爪は二本であった。一七世紀半ば以後は鉄製の四爪碇(よつめいかり)普及により、ほとんど使われなくなった。なお、小船用のものは一本の木で造るため爪が一本で、そのために片手碇と呼ばれ、最近まで一部の小型漁船で使われた。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. 木碇
      木碇

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android