木足寺跡
もくそくじあと
臨済宗、目束・無垢息・目足などとも書いた。もと名越花ヶ谷にあったが、文安三年(一四四六)円覚寺塔頭正続院領山内瓜ヶ谷口山上の昭西堂の跡地に移った。開創・廃年未詳。永享五年(一四三三)没の朴中梵淳の語録に「鎌倉目足禅寺」がみえる。文安三年の移転に際しては一〇月二日の古教妙訓証文(県史三)によると、目束寺住僧が寺地の年貢漆一〇〇文を不納の時は、名越の旧地を正続院が没収する権利を得ている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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