名越(読み)なごし

精選版 日本国語大辞典 「名越」の意味・読み・例文・類語

なごし【名越】

  1. 姓氏一つ。室町末期以来の釜師の家。足利義政に仕えた名越七郎左衛門を祖とし、代々彌七郎と称する。一一代善正のとき二派に分かれ、長男三昌は京都名越家初代となり、二男家昌は江戸名越家を興した。

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日本歴史地名大系 「名越」の解説

名越
なごえ

大町おおまち村の東部一帯の呼称。鎌倉時代の初めから北条氏の館があったため、「吾妻鏡」には建久三年(一一九二)七月一八日条の北条政子産所の「名越御館浜御所」に赴いた記事をはじめとして散見する。この館は時政・義時・朝時と相伝され、以後名越氏とも称した朝時の子孫らに伝えられた。その位置は不明だが浜にも近く、また後方に山を負っており(「吾妻鏡」安貞二年一二月一二日条)比企ひきやつ山からみれば当時の将軍御所南北方角にあたっていた(同書正嘉元年八月一八日条)

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